チヌ落とし込み釣行記 2004/12月

 釣行日 場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態   釣果 サイズ
12月26日( 長崎県 14 満 9:33
干15:02
18.5〜17
やや強
やや濁 カニなど
サンバ -

最後までサンバ?


 そろそろチヌが釣りたいけど、粘って釣り歩くステージはこの時期あまりない。もし、あっても、まだ完全に回復していない左足では、フットワークもおぼつかないし、正直コワイ。
 釣り納めになるかもしれない竿出しはどこがいいか迷っていたら、KUMAさんから電話があった。風が強いとか、場所がないとか、アーでないコーでないと検討した結果、結局、サンバ狙いで行くことになった。

 ゆっくりと出かけて、目的地に到着したのが9時半頃。
 水温は18.5℃。KUMAさんと二人で、
「結構高めやね。よしよし。案外今日はいいかもね。」
 って、釣り始めは、期待がいっぱいなんよね。

 ところが、活性があったのは餌盗り。カニがあっという間に盗られて、餌を付けて落としちゃ、すぐ、カラ鈎を上げるのくり返し。
 KUMAさんは、探り釣りに切り替え、移動して探りながら遠くに行ってしまった。
 それじゃと、まだ不自由な僕は、クーラーに坐ってじっくり構え直す。

 餌盗りはますます活性が高まってきた。ベイトボックスからつまみ出され、じたばたしながら鈎に付けられたカニは、海中に入って間もなく次々と何者かに消されてしまう。本で読んだピラーニャのように、おそろしく素早く、穂先がプルンともしないときがあるんだから。

(ひょっとしたら、上層にいるかもしれん。)
 タナを5mと浅くして見ると、やっぱり上の方でも1発で餌を盗っていく。
 1発というのは、サンバの可能性大なので、数回打ち返していると、いきなりキュイーンと斜めに竿を引ったくっていった。
 しかし、軽い。(ちぇっ、ベラか。)
 と思ったら、ヒラヒラのシマシマ。
 ウ〜ン。こんなのが混じって餌盗ってるンか。
 もう1枚きたので、これはおまじないのストリンガーつなぎ。
「ごめんね。でも、お父さんが来るまで我慢しときい。」

 KUMAさんも収穫無しで帰ってきたので、また、二人で並んで釣る。
 期待を持たせたものの、お父さんサンバはなかなか来ない。グッと押さえるアタリが全くと言っていいほど今日はない。

 こうなれば、少しでもそれらしい押さえは全部キキ上げるようにでやっていると、
 掛かった。
 そんなにでかくないがちょっと引きを楽しんで、シマシマ31cm。とりあえずホッ。

 KUMAさんも、手のひらシマシマを釣って、おまじないをして、しばらく…。
 引き抜くようにアワセて(KUMAさんこのアワセ掛けがとても上手いんだよね。)竿がしなり、
 手のひらぐらいのシマシマ。

 潮も、下げ半ばで、流れは結構よくって、今からかな? と、期待をしたけど、なぜか、餌盗りも少なくなってきた。
 
 KUMAさん
「水温17.5℃に下がってる。」
 晴れるはずが、朝からずっと曇って、薄暗く寒い。
 北風と、この天気でどうやら冷たい潮が入ってきたようだ。

 

どうやらこれが竿納めとなりそう
午後になってしばらくして、少し強めに押さえたのをキキアワセで掛け、足の裏シマシマ。
 KUMAさんも、しばらくして、足の裏ぐらいのシマシマ。
 また、期待をしたが、お父さんどころか、型はだんだん小さくなるし、餌盗りのアタリも非常に小さくなってしまった。

 そして、とうとうタイムアップ。
 帰り支度をしながら測った水温は17℃。 1日で1.5℃も下がったら、やはり喰いは悪くなるだろうなぁ。

 満足とはいえないが、小さいながらも一応、シマシマ釣ったので、今年はこれで良しとしようかな。
 来年が、いい年でありますよう。


 釣行日 場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態   釣果 サイズ
12月11日( 佐賀県 28.5 満9:12
干14:45
18 東強 やや濁 カニなど
-

また修行


 退院後、初めて一人で行ってきた。
 一人でもどうにか楽に安全に行ける比較的近場を選んだ。
 
 キャリアで荷物を運び、やっと着いた波止は、すでにへの字のベストポイントに先客が4人。
 カゴ仕掛けでブンブンと投げてるので、青物狙いか。
 マスケーソンの波止だからマスの縁に荷物やバッカンが点々と置いてあるし、潮にあわせて右や左に移動してあるので、への字両側20mほどは釣りはできない。
 これはしょうがないので、そのはずれに荷物を置いて道具を出していたら、後から来た人が横にドンと荷物を置いた。
 ムカッと来たが、せっかくの気晴らしがケンカで始まったらあほらしいし、どうせまた、後からも同じように来るようなので、また10mほど移動した。案の定、後から後から人が来た。
 
 釣っていると、何かが横で音を立てたので、見ると竿先があった。
 この人達は、波止に平行に置かれた荷物等に竿を置いて撒き餌をカゴに入れる習性があるらしい。よほど竿が大事と見える。後の犬走りに立てかけたらどうなんだろうかね。

 ま、自分も気が付かないで、嫌な気持ちにさせてるかもしれないので、また移動。
 
 そう言うことで、どんどん追いやられて、潮は真横に流れ、期待の下げ潮も来ず、最後まで上げ潮の流れで、餌盗りは沢山いたが、1回もサンバのアタリはなかった。
 
 今日の収穫は、場所を選べば、一人でも何とか行けると言うことと、長い距離歩くのはまだ無理。段を下りるのは難しい、テトラは言うまでもなく、まだダメ。

 さ、今度はチヌ釣りに行こうかな。  


 釣行日 場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態   釣果 サイズ
12月4日( 長崎県 21.5 満14:26
干7:27
19.5 カニなど
サンバ -

修行


 先週の釣りの疲れは激しく、次の日からの仕事も多忙を極め、1週間はきつかった。フトコロも寂しくなったし、近場で釣りをしようかと思ってたが、今回も、長崎にたっちゃんと一緒に行くようになった。一人で行く予定のKUMAさんも一緒になって3人でサンバ釣り。
 天気予報は大きくはずれ、波止に渡ると、夜明けとほぼ同時に、少し雨が降り出した。
 
 期待のポイントは、餌盗りだけで、サンバらしいアタリはない。クーラーに坐ったままの僕を置いて、KUMAさんは、最初のポイントを早めにあきらめ、探り釣りの旅に出かけた。

 たっちゃんも犬走りを上って外側波止で釣っている。僕はそんなことできないので、ひたすら、同じ場所で餌を餌盗りにあげることのくり返し。
 
 たっちゃんが、ちびイシガキを釣る。手のひら以下だが、たっちゃんは、一応ストリンガーに掛けた。これはおまじない。ポイすると、続きがこないというジンクスが、ぼくらに密かに広まっている。
  そのおまじないがきいたのか、たっちゃん今度は大きく竿を曲げる。これは30オーバー。
 釣るたびにダダダーッと勢いよく犬走りを上り下りする。若いっていいね。
 そして、テンポよく2枚30オーバーを追加してしまった。
 
 なんだか、ギャランドウさんの一人勝ちの先週の続きをしているようで、僕は気分が悪くなってきた。このまま、たっちゃん一人勝ちで終わるのじゃなかろうね。

 KUMAさんは、めずらしく早めの決断をした。
「波止替わりしませんか。」
 荷物をまとめるのが面倒くさいけど、その話に乗って、
「もうちょっと、様子を見ます。」
と言うたっちゃんを残して、別な波止へ。

 しかし、替わった波止は潮が動いていなかった。
 波止の角付近で釣る僕を残して、KUMAさんはまた、探り釣りの旅に。
 
 潮が動いていない場所で釣ってもサンバは来ない。
 僕は勇気を出して、少しだけ移動して探り釣り。どこもほとんど動いていない。
 波止に穴が空いているところで釣っていたら、ベラじゃないような押さえで穂先がグーッと曲がってそのまま止まった。ゆっくりキクと魚が付いている。掛かったが、ハトポッポが脳裏をよぎる。どうかサンバでありますように。
 祈りが通じたのか、30cmぐらいのシマシマ。ホッ。何とかボーズは免れた。
 しかし、アタリはそれ1回。

 いつの間にかたっちゃんもこちらの波止に替わってきた。
 二人は一度、こちらに来たが、潮が動かず、また向こうに行って、それからずーっと動かない。
 
 一人で釣っていたが、雨はますます強くなる。予報はほんとに大きくはずれた。冬の雨はつらい。釣れないとわびしさがさらに加わって、落ち込んでくる。(僕はここで何をしているのでしょう…。)
 
 どうも二人の様子が怪しい。移動しないと言うことは、何かアタリがあるのではないか。と言っても、僕は、そんなにホイホイ移動できる体でもないし…。
 でも、とうとう決断。ジワジワと二人のところまで近づいていると、たっちゃんがタモを出したのが見えた。KUMAさんから電話。
「こっちですよ。アタリありますよ。私も釣りましたよ。」

 
落とし込みサンバ
 たっちゃん満足顔最近、上り調子
(雨がうっとおしいので せめて背景でも変えてみました)
できるだけ急ぎ足で行ったら、KUMAさんが次々と上げている。30オーバーから手のひらまで、KUMAさんはアタリがあるので、ストリンガーに掛けるのも煩わしいようで、見ているうちに6〜7枚が波止の上に横たわっちゃった。
 でもKUMAさんの立っているところだけがいいようで、僕とたっちゃんは、サンバらしいアタリはあるものの、釣れない。

 納竿も近づき、カニもなくなったので、ぼくはまた、トボトボと荷物のある場所に引き返す。
 雨は容赦なく。
「ま、釣りもできたし、1枚小さくても釣れたからいいか。」
 自分自信を納得させた。
 竿納めはまだ早いゾ。   

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