落とし込み釣行記2007/3月

 釣行日 場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態   釣果 サイズ
3月31日(土) 沖堤 10 満 6:53 干13:01 20.5 曇〜晴 南東
やや濁 カラス
カニ
52/51.5
48/44

4人全員年無しゲット

 AMA上田会長から週初めに釣りに誘われた。
「船長に電話したら、フカセで一人10枚以上釣ってる人もいるゲナ。釣り堀状態ゲナよ。落とし込みでも、きっといいと思うよ。行かん〜?」

 僕は今週は時間があるので、行けるときに釣りに行っておこうとOK。
 YOUHEI親子も一緒に行くことになり、4人で旅立つ。
 気になる天気は昼まで南東1mの風。それから南に変わり、南西3mになる予定。西に傾くと沖堤は、どでかいうねりが押し寄せ、ヤバイ状態になる。午前中までは大丈夫だろう。
 だった。
 
 ところが、船着き場に行くとすでに、南の風が結構吹いている。前線は予想より速く動いているようだ。
 船長が、
「今日は、沖堤は無理かもしれん。」

 そんな〜。4時間もかけて来て渡れないのはないでしょ。

 そこで、会長の出番で、船長と相談。一応、沖堤まで船を出して様子をみて決めることにして出航。
 沖堤のそばに行くと、うねりは小さい。今は大丈夫だろう。過去、すごいうねりの状態で上がったこともあるのだから。でも船長は風が変わるのを心配して、
「風が変わったら、すぐ迎えに来ます。」

 沖堤の風は東南東。結構強く波止斜め内から吹くが、お手上げ状態ではない。2〜3時間で回収ってことを覚悟して、素早くタックルを組む。
竿:小継飛竜3号穂先改造、リール:舞匠METAL80、道糸4号、ハリス3号、鈎:伊勢尼15号

 今日はカラス貝で勝負することに決めていた。過去のデーターから、3月からカラスでも釣れているからだ。2週間前に来たときはカニで通したが、(このときは強風で全く釣りにならなかった)今回は実績をもとにカラスで釣れ具合を試してみる実験。
 この場所に来る訳は一つ。60UPの大型。5cm程度の大きめのカラス貝を主に使うことにした。小物は狙わない。風が強いのでガン玉5Bを鈎チモトに付ける。

  ぼんやり明るくなってから、早速竿を出す。
  4投目。2m程のタナで糸がスッと伸びた。キイて魚を確認してアワせる。グィンと走る。
  結構、よく引く。重い。じっくりとやりとりをして、ゲット。これが52cmあった。最初から幸先がいい。しかもタモに入れたとたんにハリスがパーマ状態で鈎からほどけていた。非常にラッキー。(家でしっかりと結んでいたはずなのに)

 会長に
「上の方、カラスです。」
って言うと、すぐに実践。あっという間に掛けた。49cm。

 風で非常に釣りにくい中、上層にポイントを絞り、探り歩く。
 ハリス分でよくアタるが、鈎ハズレが多い。小型か喰いがあさいようだ。チヌはすごく浮いているようで、掛けてはずれた姿が見えるぐらいだ。でも、ほとんど大きいカラスしかえさ箱に入れていないし、とにかく今日は大きなカラスを試したい。

 風で糸フケが息をついて非常に操作がしにくい。何度か掛けハズレをしたあと、今度は止めアタリでアワセ、しっかり掛かった。51cm。連続年無し。調子いい!

 会長が後から追いついてきて
「オチさんが探った後だから、アタらん。」
って言うので、
「どうぞお先に」
と先行を譲る。僕はどうしてか、そんないいような悪いような性格なんです。

 会長、ずーっと探り歩いて、目的のポイントまで行くと、予想どおり掛ける。49cm。
 その後、とうとう会長54.5cmを上げ、バンザイ。また、年間大物賞ダービーのトップに躍り出る。さすが執念というか。

 YOUHEI親子も荷物を置いた近くで結構釣っているようで、パパはすでに年無しゲット。
 さてさて、YOUHEI君はというと、釣ってはいるが、一人だけ年無し釣ってない。きっとアセっているだろうな、ムフフ、と思っていると、彼から電話。

「年無し釣りました。」
やったね。高校生の若き落とし込み釣り師は、その情熱と集中力で着実に腕を上げている。

 その後、44を追加したところで、風がまた強くなって、もしかしたら回収があるかもと思い、荷物のところに戻る。
 YOUHEI5枚、パパ4枚(後、さらに2枚追加)カニで釣っている。型は40UPあるがそんなに大きいのはいない。たぶん僕もカニでやっていたら、もっと釣れていたかもしれないが、今日のテーマも大事だ。これが今後の釣りにまた生きてくる。二人がカニメインでやってくれてたので、いいデータがとれたと思う。

 とにかく、全員掛けハズレが多かったのは共通していたので、アタリがとりにくいのをしょっ引いても今日のチヌは喰いが非常に浅かったのは間違いないようだ。
 
 みんな集まってきたので、早めの記念写真を撮ってから、残り時間をまた釣る。
 潮が下がって来たので、今度は、大きめのカニで底の大物を狙ってみる。
 実績のある超前ポイントで一発で来た。よく引いたが48cm。

 さらに実績のあるヘチ底でまた予想どおり来た。これは大きそうだったが、アワセが甘かったか、途中で鈎ハズレ。キイてから口に掛け、魚が向こうを向くまで待ってアワせる方が掛かりがいいと思うが、この波止は、底に大きなサイコロのようなコンクリが1mぐらいの間隔でびっしりと敷いてあるので、底で走らせこの隙間に入られたら切れる心配がある。やはり、キイて魚信を確認した時点で大きく鋭くアワせて素早く底を切る方が、ここの底釣りではいいんじゃないかな。

 風は南に変わり、さらに激しく、竿を持つ手も疲れてきた。ギブアップ。
 しばらくしてきた船に乗って、渡船場に着いたとたん、暴風になった。早めに上がって正解のラッキー。 
 60UPは、また先送りの夢。
 カラスのサイズ、落とし方など、いろいろ反省点もあったが、収穫もあって。4人全員複数釣果、全員年無しゲットは、ここでのこれまでの釣行を紐解いても初めての好釣だったから、よかったよかった。 
上田会長落とし込み釣果
会長:54.5, 49,49
西浦パパ落とし込み釣果
西浦パパ:52, 45, 43, 39, 38, 37
YOUHEI落とし込み釣果
西浦YOUHEI:51.2, 43, 42, 42, 37
越智落とし込み釣果
VIVIAN:52, 51.5, 48, 44

 釣行日 場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態   釣果 サイズ
3月29日(木) 長崎 10 満 6:37 干12:21 18 曇〜晴 南西
やや強
カニ チヌ47/53.5
キビレ36/40/42/43/44/46

久々の快釣

 ETCポイントが還元され、高速道路代分は余裕ができたので、一人で長崎に。
 ま、平日なので同行者を募っても無理な話。

 早めに着いたところ、まだ真っ暗。気温は高い。でも、風が思いのほか強く、しかも最悪なのは南がかかっていること。どこもそうなのか分からないが、北部九州,特に西側は、南〜東が吹くと、風が強ければ強いほど、海が澄んで、落とし込み釣りにはつらい状態になってしまう。

 それで、なるべく南向きの場所に行ってみることにする。潮は濁らなくても海面のざわつきぐらいはできるだろう。

 最初の場所で、暗い中、3Bのガン玉を鈎に打ち、カニを付けて落とす。
 上層は反応なし。底まで落としていると、穂先が少し曲がってきたのでアワせると掛かった。でも、何となくチヌとは引きが違う。キビレだ。その後、1枚キビレ追加で移動。
キビレ46cm
暗いうちに釣ったキビレ。竿は竹心竿3.1

 何カ所か海を観察しながらたどり着いた場所で、釣ってみる。
 ここも、底でキビレ2枚追加。
 キビレでも、こう何回も魚の引きを楽しめるのは楽しい。

 少し明るくなって、海の状態が分かるようになった。50m程移動したところでリールの回転で糸を出しながら落とし込んでいると、急に回転が速くなった。アワせると、これはチヌらしき上品で力強い引き。上がってきたのは、やはりチヌ47cm。やっと本命が来た。

 嬉しくなって、さらに落とすが、それっきりアタリなし。
 やはり、いくら南向きの護岸とはいえ、対岸の陸の方から風が吹いて来るので、しっかりした濁りがでていない。う〜ん…。

 しょうがないので、かけ上がりを狙ってみるかと、さらにチモトに6Bのガン玉を追加。
 糸をさびきだして、風に向かって15mほど沖に思いっきり超前打ち。糸がたるんだようなので底に着いたかな?

 糸のたるみをとってキイてみると。
 ん?
 喰ってるゾ!アラカブじゃない。重い!
 力一杯アワセを入れると、グーンと動き出した。
 少しでかいゾ!
 竿をグーッと上げてリールを高速で巻く。マミヤの舞匠METAL80はギア比1:1。回転は非常にスムーズだが、遠くにいる魚を巻き取るのは大変。なかなか寄ってこない。
 いきなり横にグィーンと走り出した。あー!そっちは浅くなって、しかも手前はオーバーハング。ヤバイー!道糸4号、ハリス3号、鈎はダゴチン5号だ。それぞれの強さを信じて少し強引に反対に移動しながら魚を引っぱってなんとか危険脱出。  
チヌ53.5cm
年無しの引きは、やはり興奮
 
 重さと引きから推定すると、50前後はあるヤツだ。なんとしてもとらなくっちゃ。出会うチャンスは少ない。

 今度は沖向きに動き出した魚を丁寧に寄せてやっと浮かした。
 まあまあ大きいみたい。タモで掬って地面におくと。オー!やっぱり50越えだ。やった!量ってみると
 53.5cm、3s。これで今年も年無しのノルマは一応達成。

 その後、あちこちと様子を見たが、キビレ2枚追加で、早めに納竿。キビレが多かったが、魚とのやりとりは多かったので満足。満足!

 釣行日 場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態   釣果 サイズ
3月17日(土) 川内〜 28 満 6:51 干12:53 20 雨〜曇 北北東強 カニ 40

落とし込み○○ダイ

 久しぶりの川内落とし込み釣行。
 同行は、KのYさん、たっちゃん、銀太ちゃん。
 前日昼頃の予報は風1〜2m。降水確率0%。

 なぜか目的地に向かう途中は雨だった。
 渡船場に着くと雨も上がり、風はない様子。これはよかった。いい釣りができるかも。

 しかし、波止に上がってみると、暴風!
 「たっちゃ〜ん。勘弁してヨ!」

 この川内の沖波止は、北東から南西に伸びている。
 その波止に北北東の風が猛烈に吹くのだから、外側は論外。内側も斜め横から吹くので糸が飛ばされて釣りにくいったらない。

 それでもせっかく来たのだからと、内側を上層狙いで灯台側から反対側まで頑張って落としていく。
 アタリは全くない。雨が降っていたので濁りが入っているかと思えば、澄み切っている。

 上層はどうやらダメみたい。KのYさんが電話で、

 「ハリス分ぐらいで、オモリにでっかい噛みあとつけられました〜。」

 でも、上層では喰わないので、仕方なく底まで落とす。6B2個のオモリでも、底に着くまで10m以上は流されてしまうぐらい潮は流れている。糸が流れてふけるので、6Bさらに追加。

 やっと底がうまくとれて、アラカブが喰ってきた。よし、今からがんばろ〜。
 と思っていると、今度は重くくわえた感触が伝わってきた。やっと来たか!
 グイッとアワせて、掛かったのを確認してさらに追いアワセ。

 これはデカイ
 リールを巻きながらも、つっこみに耐える。少しまいては、また引くので耐える。小継飛竜3号が曲がったまま起こせない。
 サンバの引きではないので相当な良型のチヌに違いない。
 リールを少し巻いては止めを何度も繰り返して、必死でジワジワと浮かせてきた。あと3mぐらい。もらったゾ!
 と、思って、最後の浮かせに竿をグーッと上げたとき、ぼわ〜んと浮いてきたのは、
           

           ↓



 赤い???????
 カ・ン・ダ・イ〜ィ・・・・・

 力が抜ける。なーんてこったぁ!

 仕方なくタモで掬う。はぁ…。
 カンダイなんて、ここで釣ったの初めて。予想もしなかった。
 65cm、簡易はかりで量ろうと、体1/3持ち上げたら、リミット4kgが振り切れた。5kg前後あったのかな。まあいいや。落とし込み釣りでは悲しいカンダイの自己記録で、近くにいたたっちゃんに、チヌが釣れなかったときの保険のつもりで写真撮ってもらってリリース。
落とし込みカンダイ65cm推定5kgオーバー
  落とし込みでの自己記録となってしまったカンダイ。
  何キロあったんでしょう


 その「釣れないかも」の予想は当たってしまって、その後は、風はさらに強くなり、9時を回る前にKのYさん、たっちゃんはおねんね。
 僕もしようがなくて、荷物のとこにじっと座る。
 「降参しようか」
 と、KのYさんに渡船を呼んでもらい10時には波止をあとにする。

 帰り道、1カ所竿を出して40cmを上げたが、気持ちは晴れない。たっちゃんも35ぐらい釣ったが浮かない顔。
帰り道落とし込みの1枚
お慰みの帰り道での40cm

 んま、3月この時期の川内はこういうモンです。なかなか釣りをさせてくれないので、遠ざかっていたのですがね。
 また釣りに行けば、いつかいいことあるでしょう。
知らぬふりの大嵐たっちゃん
 伝説は生きていた。大嵐の張本人か?
 知らぬ顔でおねんね。沖の白波が見えます?

 僕は家に帰って、夕飯を食ったあと8時半から、カアちゃんから無理矢理起こされる翌日10時半まで爆睡をしていたのだけど、KのYさんは元気がいいっていうか、4月には、年無しになるって言うのに普通の体じゃないね。
 朝早くから長崎に一人で行って、とうとうチヌ54.5cmを上げたのです。

 やはり頑張る人には、女神がいつかほほえむのですね。おめでとう!
矢野さんのチヌ   翌日の、鉄人KのYさんの釣果
   チヌ54.5cm 2.3kg!

 釣行日 場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態   釣果 サイズ
3月10日(土) 長崎S 21 満11:12 干 5:26 12 曇雨 北東弱 やや濁 カニ 44,43
40,36

久しぶりのS市

 去年の5月以来、遠ざかっていた長崎S市に一人で行ってみた。
 N市の方がそろそろデカバンが寄っているはずと気にはなったが、一人だし、時間的にも経済的にも負担の少ないコースを試してみることに。

 早めに起きることができたらS市にでも行ってみようという、どうでもいい気持ちで布団に入ったのだけど、体内時計というのは不思議なもので、毎日起きる時間に自然に目が覚めた。6時前か。
 この時間じゃ少し遅いけど、行ってみようかな。今からS市まで下道で約2時間。上げ潮が入ってきている時間に到着するのでちょうどいいか。

 そんな気持ちでゆっくりと準備をして車を出す。

 8時半頃到着して、岸壁に第一投を落とし込む。
 潮は少し流れている。
 ヘチはアタリがないようなので、前に振り込むと、落ちる途中で、糸が少し変化。アワせたがカニだけ盗られた。遅かった。チヌくさいゾ。

 もう一度、同じところに振り込むと今度は糸が少し張った。やっぱりー!
 来てくれた。今日は小継飛竜3号改造を使っている。胴まで曲がるのでやりとりが楽しめる。
 上がってきたのは44cmの少しスマートなヤツ。まだノッこんでないのかな。

 しばらくして同じ場所で43追加。これは穂先までグンと押さえてきた。でかくはないが、やはり釣れると嬉しいね(^_^)v

 ちょっと移動して今度はヘチで1枚追加。40ジャスト。
 これは調子いいじゃないと思って釣っていたら、アタリは遠のいて、雨がぱらぱら降ってきた。
 予報じゃ夜からって言ってたので合羽置いてきちゃった。急いで写真を撮って、車に乗り込む。でも、まだ2時間も経ってないので、もう少し釣りたい〜。

 別な場所に移動して、しばらく待っていると小降りになったので、竿を出す。
 上〜中層はアタリなし。底までせっせと仕掛けを落とし込んでいると、くわえた。アワセを入れるが小さい感じ。ゆっくりと引きを楽しんでゲットしたが36cm。

 ここでまた雨が。空を見上げると、どんよりと厚い雲で、これはやみそうもない。あきらめましょう。
 ま、ぼー○じゃなかっただけラッキー!

 そうそう、我がAMAでは、今年度の始会で、地方の護岸の釣りでも救命具を身に着けることに決まった。
 沖堤でも地方でも海は同じ。僕も、地面のデコボコにつまずいて、落ちそうになってひやっとしたことは何度もある。
 落ちて幸運にも助かった某経験者達の話によると、落ちると結構パニックになるらしい。救命具着用は、生きて再び地面に立てるかどうかを左右するといっても過言じゃないと思う。
 参考までに、さらに安全策を書いておくと、水中でタモは伸びて中に水が入り、ものすごく重くなるので、体の自由がきかなくなる。すぐにはずせるように、ベルトをゆるくしておくか、腰に差しておくことがいいと思う。一番いいのは、普通のライフジャケット。かさばるけれど、これはカキ殻などにあたってもしぼまない。
 
  明日の日曜は、雨後で濁りも入り、西風も強くなり、絶好のチヌ日よりじゃないかな?誰かのデカバンゲットの朗報が入りそう。 さ!安全第一で、来週もどこかに突撃か!
07年3月10日釣果
久しぶりのS市のチヌは、少しほほえんで
くれました。すましているようだけど、
セルフタイマーが気になっているんです。
07年3月10日釣果2
さらに小さいのを1枚追加
やっぱりチヌはきれいですね。


チヌ落とし込みシルバーステージ21 HOME     サイトマップ