落とし込み釣行記2016/11月

 釣行日 場  所  潮 月齢  干満水温 天気 状態  餌 釣果 サイズ
11月12日(土) 長崎 13 満07:16
干13:19
20.5
北弱〜
東弱
ウニ
カニ
サンバ

釣りが良薬

サンバソウの季節が終盤になった。

今年は何故かいい情報が無いまま。

やっと防波堤によじ上がることもできるようになったんだけれどなぁ。

 

 

権藤さんに電話して,

「週末は沖防?」

と尋ねると,

「それもいいけど,青物とかシマシマとかがいるところに行きたい。」

  

そういうことで2人で可能性のある場所へと出かける。

 

 

前日に電話で間違いなくOKをしたのに現地に行くと船長,

「知らんよ。」

と防波堤に渡す気持ちがまるでない。

ここまで来てそれはないヤロと冷や汗をかいたが,何とか波止に渡れてホッ。

 

 

水温は20.5℃。高くも低くもないこの時期の平均値だ。

過去のデータではウニでもカニでもアタるはず。

 

まず,ウニでしばらく様子を見る。

 

権藤さんは波止に渡る前に釣っていたアジゴでクエ(博多ではアラとも言う)を狙っている。

 

 

ウニは全くアタらずカニに替えるとすぐに穂先がグイ。本命のようだが型は小さそう。

 

VIVIANさんばそう

小さめでも釣れればOKね

権藤さんとアラ

権藤さん アラ!いいな

何度か穂先を押さえては戻る繰り返しののち,グーッと胴まで竿を曲げて鈎がかり。

上がって来たのはやはり小さめのシマシマ。

が,一応本命。

 

 

その後もアタリは続き,ウニ・カニを交互に試したのち,やはりカニがいいようで再び同型。

 

しかし,そのうちアタリがなくなる。

 

 

さて,権藤さんはと。

あちこち移動して辛抱らしく探っている。

 

 

「オチさ〜ん!」

声に振り向くと竿を曲げたままこちらに近づいてくる。

タモを持っていくと50cm弱のアラ。

何度かアタリはあったようでその都度バラしてようやく獲れたらしい。

 

「いいなぁ」

 

 

それじゃと,自分もアジゴをもらって胴付仕掛けで底に落としたとたん。ギュン。

あわててアワせるもすでに根に持って行かれて根掛かりバラし。

「アー!くやしー!!」

 

 

 

そののち青物を水面下まで浮かしたが横走りのあとパイルでブツッ。

 

 

あれやこれやと納竿の14時まで楽しんで過ごす。

 

 

 

海・山・風・太陽・魚・そして友。

それらを見,触れると,体に溜まった悪いものも流れ出て清らかな何かが入って来るようだ。

 

 

迎えに来た船長。やっと頭がはっきりしたようだが,

「胸がくるしい。息ができん。」

と,よたよたと歩く。

 

来シーズン大丈夫か心配したが,人ごとじゃないなと苦笑いをして釣り場をあとにする。

 

 



 釣行日 場  所  潮 月齢  干満水温 天気 状態  餌 釣果 サイズ
11月6日(日) 博多
沖防
満13:55
干07:01
20
無し〜
北北東
フジツボ
カニ
50

2ヶ月ぶりに沖防で 

 

しばらく釣りに行かなかった。といっても一般の人から見るとわずかなブランクだろう。

 

手術と病気の影響で胸に液体が1Lほど溜まっているとのことで,それを抜くため再入院。

処置後の状態はよく,早めの退院になったのだが,続いて遠方に行った娘が孫をつれて帰ってくる。息子もそれに合わせて帰ってくるで賑やかになり。

これやあれやで釣りに行かず行けずが続いていた。

 

みんなで海の幸を味わおうと昼食に出かけていると,YOUHEIから『沖防でキス50数匹』と刺激を送ってくる。

 

で,次の日に行ってみることに。

 

 

岩デコとカニを少々買って久しぶりのはやと丸に乗る。

 

 

キス

今年は小さめ

一文字波止に上がり,期待を込めてアジングタックルでチョイ投げをすると,

フグ・フグ・フグ,チャリコ,チャリコ, キス, チャリコ,フグ・フグ…はぁ。

外道の餌盗りに翻弄されながら3時間ほどでやっと17匹。

まぁ,天気もいいし,気分転換と思えば楽しいひととき。

 

底まで透けて見えるピーカン・ベタではチヌもダメだろう。

 

ルアーマンの中に2人ほど落とし込み釣りがいて,

「フグばかり。チヌは全くアタリません。」

申し合わせたように同じ言葉が返ってくる。

 

 

はやと丸

13時に帰る予定にしていたからあと2時間か。

早めに帰ってもいいけれど体調もいいのでもう少し沖防の風に当たっていたい。

久しぶりに落とし込みでもしてみるか。

 

 

頃合よく北東の風が吹き出して切れ波止外を波立たせている。

 

ひたひたと浸り出したオーバーハングの真下にデカイやつが浮いているかも。

釣り人は過去の恍惚の一瞬を何度となく思いだしては,はかない行為を繰り返す。

道糸2.5号,ハリス1.7号,鈎管付き伊勢尼8号。

 

ノーシンカーでフジツボを付け,上層一ヒロまでを狙ってみる。

 

 

筋力が弱り,ふらつきながらも丁寧にゆっくり静か〜に探り,1往復。

全く何もアタラナイ。

はかない行為だったと風の中。

 

 

…片付けヨーかな。でもあと1時間ほどあるナー。

じゃぁ,深めやってみるか。

 

 

20分ほど経ち,深めに落とした糸が張り,カニをふわりと浮かせて再び伸びかかった糸から

コン!カツッ!   何かが強くアタック。

同時にキキ上げて重さを感じアワせていた。考えるより動くのは体にしみこんだ反射作用。

 

掛かった。まさかと思ったが,この引きはチヌ。いた。

意外とこれは重い。

 

途中まで巻けたが竿下で抵抗をはじめパイルに向かって泳ぎ始めた。と思うとすぐに竿先にいやな感触。ズズッ。パイルに糸がこすれている。

引っ張られるままに糸のテンションを緩め,切れるのを防ぐ。が,かなり糸が出た。

走りが止まって巻き出すとさらにいやな感触が。

 

そしてとうとう完全にパイルに巻かれたようで引いても竿を左右にあおっても動かず。

 

緩めては引いてみるを繰り返ししながらほぼ諦めかけていたら,出てきた。

相手も疲れたようで海面までゆっくりとあがってタモへ。ゲット!

チヌ50.3cm

おるんやなー

 

何ヶ月かぶりの沖防でチョイ竿だしたら50.3cm。

できすぎ君。ウンはまだついているなと思いながら気分よく帰る。

 

チヌの引きを思いだしながらキスの天ぷらを家族にふるまい舌づつみ。

2重の至福にほほえんだその日の夜でした。

 

チヌ50.3cm