落とし込みと天気のこと


   釣りをしていると天気のことが気になります。磯釣りに比べ安全のような波止釣りメインの落とし込みといえど、天気はおろそかにできません。また、風がどのくらい強いか、風向きはどうかということは釣果に大きく影響してきます。

◆天気の見方について◆


ただし、気象予報士ではないので多少の間違いは許してくださいね。
  中学校の理科の学習を思い出すと。
 風は、等圧線の間隔が狭いところほど強く吹きます。北半球では、高気圧のところの地上付近の風は、時計の針の動く向きと同じ向き(右回り)に吹き出し、低気圧のところの地上付近の風は、時計の針の動く向きと逆向き(左回り)に吹き込みます。

 釣りに行くときは、釣り場の地域とこの等高線を見ながら風の強さや、風向き、気圧の動く向きをチェックするとこれからの天気がどうなるかの予想がある程度立ちます。
      
天気図

 天気図の中に、温暖前線や寒冷前線があるときは通過後は、風が強くなるので要注意です。
 
温暖前線(天気図では、半円が連なったような線:下図↓)
     暖気が緩やかに寒気の上にはい上がっていますので、雲のできる範囲が広く、雨も広い範囲で長く降り続きます。この前線の通過後は暖気の範囲にはいるので気温が上がります。
 
寒冷前線
(天気図では、三角が連なったような線:下図↓
)   
    注意したいのは特にこちら
 これが通過するときは寒気が暖気の下に入り込み、暖気を激しく持ち上げるので 、積雲状の雲が発達し、狭い範囲で強い雨が降り、突風・雷が発生しやすくなります。通過後は気温が下がります。

台風
台風の被害は恐ろしいものだということを前提にしてください。台風の中、釣りに行って事故にあっても無謀・非常識・不謹慎という烙印が押されるだけ。釣果より、身の安全や残された周りの人のことを考えることが先決です。
   ただ台風は、海をかき回してくれるので、小康状態の海を活性化させてくれ、落としこみ釣りのためにはいい状態になります。
   
台風の風の向きは、斜め左回りに中心に向かって吹き込みます。
  下の図を九州で考えれば、東の風が吹いています。九州の右側(東側)の地域、大分などは海から吹いています。九州の左側(西側)熊本などは陸風が吹いています。ですから、岸壁や陸に近い波止で非常に荒れるのは九州の東側ということになります。   台風の去った直後にしっかりと濁っているのは、どちらかというと東側です。
   台風は九州をかすめることが多いのですが、九州の東側を通過する方が、私は歓迎します。それは、九州を中心に考えると、東側通過だと、北よりの風になり、海風で海が濁る。西側だと南または東よりの風(つまり陸風)になり、風が吹いた割には、海は澄んでいるからです。
   九州直撃の場合は、家や職場の被害に備えて、あわてふためきましょう。

  もう一つ、台風で恐ろしいのは、気圧の低下で海水が持ち上げられ、海面が上昇することです。大潮満潮時に台風の通過が重なると、暴風雨に加え、海面も上昇するので、普段来ないところまで水があふれます。  

チーム・マイナス6%

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